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プロセスカラー印刷のCMYKとは?

印刷方法で良く聞く「プロセスカラー」
フルカラー印刷に必要な、C=シアン、M=マゼンタ、Y=イエロー、K=墨(key plate)の頭文字をとって「CMYK」と略して呼ぶ場合もあります。4色のプロセスカラーインキを組み合わせて色を再現します。印刷物で色を表現する際に使われるものです。

プロセスカラー印刷

プロセスカラー(CMYK)印刷では、4色を0~100%間の濃度で表現する減法混色です。

4色を重ね刷りによって色を再現します。それぞれの色は細かな点(網点)の集合体です。プリントされた部分を拡大してみると、小さなドットが見えるのでカラー印刷だと判別することもできます。

各色はパーセンテージで割合を細かく指定することで表現されます。

例:C 0%、M 90%、Y 90% K 50%

なぜK(墨)があるのか

K(墨)の重要性を知る前に、Kは、なんの頭文字かをご存じですか?なんとなく黒の「K」やblackの「K」だと思いがちですが、Kは、key plateの頭文字「K」です。

海外でも通じる表現で輪郭線や文字など、しっかり、ハッキリ、くっきりとした黒を出すために「キーになる色」という意味を持つそうです。

このKは黒を表現するのにとても重要な1色。

色の3原色のC M Yを重ねて表現する「黒」は、グレーよりになってしまい、完全な「黒」が再現できません。そのため補色としてK(墨)が存在するのです。

また、3色のみで再現した「黒」は、深みを出せないだけでなく、黒文字を表現する際、版のズレなどが生じる可能性も高くなります。そこで、シンプルにK(墨)1色で印刷できれば、黒文字はハッキリ・くっきりと表現することができるので、K(墨)が補色とされているのです。

一般的に、「カラー印刷」と呼ばれている印刷物がこの方法です。カラープリンターは、この4色プロセスカラー印刷の仕組みでプリントされています。

CMYK4色で表す混色の黒「リッチブラック」とは?

CMYの3色にK(墨)インキを足して、4色を掛け合わせて再現する「黒色」のことです。
墨インキ1色だけでは表現できない深みのある黒を再現することができます。K(墨)の濃度100%で指定する、いわゆる「スミベタ」よりもしっとり美しく、そしてしまりのある黒に仕上がると言われています。

印刷会社(機械)によって推奨値は異なりますが、4色それぞれを100%指定で作成された「4色ベタ」は、一般的に※濃度が高すぎるため使用されません。
※裏写りや、乾きにくいために紙同士がくっつき、剥がれなくなるなどトラブルの原因になる

プロセスカラーインキで再現できない色

金や銀、蛍光色などはプロセスカラーでは再現ができません。
デザイン性を持たせるために蛍光色など特殊な色を施したいという場合、金や銀、パールなどのいわゆる金属色を使用したおい場合には、特色印刷をおすすめします。
また、金や銀のような光沢やツヤがほしい場合は、箔押し加工もおススメです。
この加工は、高級感が演出できるので商品の印象も変わります。ラベルやシールにちょっとした加工を施すことでイメージアップやイメージチェンジも図れます。

RGBとの違いは?

色の設定で聞く「RGB」は、テレビやコンピューターなどのディスプレイ上の色の表現設定で、光で表すカラー原則のことです。CMYKはインキで、RGBは光で色を表現するため、色の再現領域が異なります。
このため、基本的にCMYKカラーで印刷を行う場合は、入稿するデザインデータもCMYKカラーモードが推奨されています。
「印刷できない」ということではありませんが、色の原則が異なるRGBカラーモードで表現された鮮やかな色彩を、印刷時にCMYKで変換してしまうと色がくすんでしまう傾向があるためです。
また、コンピューター上で見る色彩には、それぞれの環境で色の見え方も違うため、出来上がったものがイメージと違ったということも生じます。
入稿時に、お客さまの手元に色見本がある場合は、色見本を弊社にご提出いただくと互いに同じ色が確認できるのでおススメです。
また、弊社では、ご注文いただいた商品を、よりお客さまのイメージに近いものに仕上げるために、印刷の色見本となる簡易校正紙(インクジェット出力紙)をお客さまへお送りしております。色味の齟齬がないよう、了承を得てから印刷作業に入るため安心です。

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