ラベルシールの作り方まずはラベルシールの作り方の基本を解説します。 ラベルシールとは?ラベルシールとは、ラベル付きのシール全般を指します。 例えば商品の名称や詳細を印刷し、商品パッケージなどに貼るシールや、封筒に貼る住所と名前を印刷したシール、製造部品の識別のために貼るシールなど多様な目的でラベルシールは制作され使用されています。 ラベルシールの種類ラベルシールの種類を挙げてみます。 一般的な食品用ラベルのほかにレトルト食品用ラベル、化粧品ラベル、工業用ラベル、宛名ラベル・住所シール、プリンターに設置して印刷するロール状のプリンターラベルや、クリーンルーム内で利用できる無塵紙のラベル、食材・飲料、化粧品、健康食品などに使用する光沢のあるパール紙のラベルなどが挙げられます。 ラベルシールを作る方法ラベルシールを作るには、大きく次の3通りの方法が挙げられます。 ・自作する 家庭やオフィスのパソコンやプリンターを利用して自分でデータを使ってプリンターで出力する方法です。シール用紙は市販品を購入します。 またコンビニエンスストアのネットプリントサービスを利用する方法もあります。データを専用サイトやアプリから登録し、コンビニ店舗のマルチコピー機で印刷します。 ・簡易的なネット印刷サービスへ依頼する インターネット上から手軽に申し込める簡易的なネット印刷サービスへ依頼する方法です。希望のシールを期日までに仕上げてくれます。 ・法人向けシール印刷専門会社に依頼する 法人向けに業務用シールを中心として請け負っているシール、印刷専門会社に依頼する方法です。業務に必ずラベルシールが必要であるなど、継続的に生産を委託する場合や、商品パッケージに貼付するシールなど、業務用の品質の高いシールを制作したい場合に有効です。 ラベルシールの作り方の流れラベルシールの作り方を、自作の場合と外部委託の場合との2通りをご紹介します。 下準備まず下準備として、前もって行っておきたいのは用途や目的を明確にすることです。これから制作したいラベルシールは、どのような目的でどのような場所でどのくらいの期間、利用されるものなのかを明確にしておきましょう。 1.データを準備する自作の場合も、外部委託の場合もまずデータを準備することが必要です。データはラベルシールの仕上がりのデザインのデータです。 外部委託の場合、入稿するデザインデータ形式がサービスによって決められているため、指定の形式で用意します。多くの場合、業務用シールの制作の場合は、IllustratorのAI形式で作成することが多いです。WordやPowerPointなどのOfficeデータやJPEG、PNG等の画像データ、PhotoshopのPSDやPDF形式に対応していることもあります。 もしデザインを自分で制作することができない場合には、制作の代行を行っている印刷会社もありますので、金額や納期を合わせて確認しましょう。 データが作成できたら、外部委託の場合にはデータを入稿します。 【よくある質問はこちら】 >WordやExcel、Powerpointのデータでも印刷できますか? 2.印刷するシール用紙を決める続いては印刷するシール用紙を決めます。シール用紙は、素材によって大きく紙製とフィルム製の2種類に分かれます。どちらかを決めたら、それぞれに種類がいくつかあるものですので、最適なものを決める必要があります。このとき、下準備の際に明確にした用途や目的に応じたものを選定しましょう。 3.印刷方式を決める続いて印刷方式を決めます。自作の場合は使用するプリンターに依存しますが、外部委託の場合は複数の印刷方法から選択することになります。 例えばオンデマンド印刷は、小ロットから印刷することができるため、少ない枚数の場合に適しています。また仕上がりの理想に応じて印刷方法が変わってくるため、不明な場合には印刷会社に相談しましょう。 4.出力する印刷の工程です。自作の場合はプリンターやコンビニで出力します。外部委託の場合は印刷会社に印刷してもらい納品を受けます。 ラベルシールの作り方の例ラベルシールを外部委託して作ることを想定し、4つの業務用ラベルシールの制作例をご紹介します。 食品の表示シール・割引シール食品の商品のパッケージに商品情報を記載したものを貼る表示シールや、割引のワンポイントシールを作ります。 この場合、上質紙やミラーコート紙が最適です。上質紙は一般的によく利用されている紙のシール用紙です。コストパフォーマンスがよく、後からスタンプを押したり、手書きしたりすることも可能です。 ミラーコート用紙は光沢が特徴で、きれいに発色します。割引シールやPOPシールなど目立たせたいときに有効です 割引シールは、切れ込みを入れることで、剥がして他の商品に不正に貼るなど改ざん防止の仕様にすることもできます。 お菓子やレトルト食品のワンポイントシールお菓子やレトルト食品のワンポイントシールをつくります。ワンポイントなので、キャンペーンの情報や、パッケージには印刷していない「2024年に○○賞を受賞しました!」などの旬の情報を入れるとより目を引きます。 おすすめの素材は、目立つ金・銀ホイル紙やミラーコート紙です。金・銀ホイル紙は、金銀のホイルを用いており目立つことからワンポイントシールでは定番です。ミラーコート紙は光沢感があり発色も良いため、商品の写真を印刷するならこちらが良いでしょう。 印刷方法は、浮き出しエンボス加工で立体的に見せることができます。 宛名ラベル(住所シール)宛名ラベル(住所シール)は、封筒やダイレクトメール、はがき、パンフレットなどに貼る住所や名前・会社名等を印刷したシールです。 宛名ラベルによく使われる素材は上質紙です。書体はゴシック体と明朝体のどちらか適したものを選びましょう。 宛名ラベルには、送り先の郵便番号と住所、会社名、部署、役職名、姓名、敬称を印字します。 ラベルサイズは1枚につき横85×縦50mmで、シートサイズ横185×縦300mmの1シートにつき宛名ラベルを10枚印刷します。 高温危険シール「高温危険」という文字と危険がわかるマークを印字するシールです。 これは工業機械などに使用する警告ラベルの一種であり、汚れや水からの保護機能を付け、色によってシールを目立たせ、表示内容を注意して見せたいシールです。 そこで水に強く耐久性があるフィルム系の素材を使用して、表面保護と艶を出すためにラミネート加工を施し、耐光性インキを使用します。油汚れなどが起きる作業環境でも問題ありません。 このような工業ラベルは貼り付けるシールの被着体、持続性や温度変化、使用環境などの面から必要となる素材の特性や特殊加工を検討して制作する必要があります。 工業ラベルをシール印刷会社に依頼する際には、実績のあるところに依頼しましょう。 まとめラベルシールの作り方をご紹介しました。理想のラベルシールを制作したい場合には、ぜひ丸信のシール印刷・ラベル印刷サービスにご依頼ください。 用途や目的に応じて最適な素材や加工、印刷方式をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。 安心のサポート、10,000社以上の実績これまでに10,000社以上の実績を持ち、仕様策定からデザイン・印刷加工・出荷までシール作成に関するあらゆる業務をサポートします。 確かな技術力さまざまな印刷機を約60台保有しており、原紙や粘着材、インキなどの知識や技術を有したオペレーターも在籍しています。これまでの経験で培った知識や職人的な技巧の数々で、お客様の大切な商品づくりのお手伝いをいたします。 CO2ゼロ印刷当社のシール・ラベル、パッケージ等の印刷工場を含む本社事業所は、二酸化炭素(CO₂)排出量が実質ゼロ(※)となる仕組みで運用しています。 ※「サプライチェーン排出量」のスコープ1およびスコープ2が対象。 シールやラベル印刷でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。